朝から予定詰め込みまくりの週末・・・
夜は誘われるがままに、塩見直紀さんによる「半農半Xな行き方」の講演会へ行ってきました。
慌しく過ごしている中で、ポっと心が温まる、そして何か開眼させられたような講演でした。
実は私は塩見さんにも「半農半X」についても、殆ど事前知識がなく、それはいわゆる兼業農家の延長みたいなものだと、その中でも天性の才能に恵まれた人だけが得られる身分というか、どちらかというと道楽農業的なイメージを持っていました。
でも講演を伺って、それは全く違うことが分かったと同時に、「半農」の持つ意味の奥深さを考えさせられました。
『半農とは1日何時間ですか?週に何日?』なんて質問をよく受けられるそうです。
でも別に本当に半々ということではなく、市民農園でもベランダ菜園でも、「農」に触れる時間を持っていることが「半農」であると、そんな括りに少々驚くとともに、その時間が作り出す心のゆとりの大きさを考えずにはいられませんでした。
例えばペットを飼っている方に「ペットは趣味ですか?」と聞くのはナンセンスだと思いませんか?ペットの犬や猫も「飼う又は飼育」というよりも「家族の一員として一緒に暮らす」という感覚でしょう。
私にとって「農」もそれと近いような感覚で、「趣味の栽培」なのではなく、「自分の手で育て上げたものを料理して食生活に取り入れる」、そんな暮らしの一部となっています。
だから見た目に綺麗なものを作り上げることが目的ではなく、口に入れて安全なもの、そして美味しいものを生み出したい!と思うのであって、それを実現させる課程で広がる色々な思考が生き方を豊かにしてくれるのかもしれません。
時間的や経済的なゆとりではなく、心のゆとり。「農」を考える時間が私に与えてくれるものなのでしょう。
塩見さんの語り口調があまりに柔らかで、耳に心地良くて、言葉の持つ力を改めて感じ、私も下手なりに自分の思いを表現してみようと、UPDATEできていなかったブログを再開した次第です。
また、元旦から1ヶ月過ぎて、「1年の計」をたてるにも出遅れたか・・・と思っていたこの頃ですが、『立春や旧正月を目前に、1年の目標をたててみては』という言葉も印象的でした。暦は数字にとらわれるのではなく、昔からの身体で感じる季節の節目で物事を考える、という所が印象的でした。
色々忘れかけていたことを思い出させてくれ、緩やかに(というか気持ちの礎部分の)モチベーションを上げてくれた、この講演に感謝し、そして尊敬の意味も込めて、私のブログタイトルにも「半農半X」という文字を入れさせて頂きました。
最後に勝手にご紹介・・・
塩見さんのHP と
「半農半X研究所ブログ」